春の使者

アスパラガスの季節がやってきた。
Aクラスの太めのものだと1kg15ユーロほどとまだまだ高い。

いつも節約好きのドイツ人もこの白アスパラガスを求めて財布の紐を緩める。
2年前、アスパラガスについて書いた記事をここにご紹介します。

Shallwetravelより
ちなみに寄稿先サイトは、閉鎖されました。

レシピ&コラム  世界ごはんをつくろう
2007年5月30日

春の使者シュパーゲル(Spargel)

イースターの休暇が終わった頃、ここドイツでは春の訪れと共にシュパーゲル(アスパラガス)の季節がやってくる。旬の野菜にこだわるドイツ人に最も人気のある国産物白アスパラガスは、その淡白・上品な味覚で人々を虜にする。倹約家で名高いドイツ人もこの時期だけは財布の紐を思わず緩め、春の使者を求めて街の市場や農家の直売コーナーへと繰り出し、美味を堪能する毎日である。

アスパラガスのシーズンはドイツ国内4月中旬から6月24日(聖ヨハネの祭日)までの2ヶ月ほどであり, 栽培農家では「サクランボが赤く色づくと、アスパラガスの季節は終わる」と言い伝えられている。この収穫期節などを選ぶにあたっては、キリスト教の暦が古くから用いられ、適切な収穫時期や畑を静かに休ませる時期、それに基づき翌年の良質栽培と豊作を願う、農家の生活の知恵の賜物でもある。  

また4500年以前古代ギリシャ王朝の頃からアスパラガスは美食家の高級料理として食卓を賑わし、13世紀のエジプトでは神々の食べ物(Götterspeise)と称えられ、当時の様子がピラミッドの壁画やフレスコ画にも描かれている。その頃は緑のアスパラガスを食していたが、18世紀末からは白アスパラガスが栽培され始めた。ドイツでは16世紀に入ってから栽培が開始され、当時は裕福な人たちだけが味わうことのできた食材であったが、現在は年間一人当たり2kg以上を消費している。

高品質のものは頭部が白くしっかりしまっており、まっすぐで太さが揃っている。2本を軽く打ち合わせて高い音がすれば新鮮な証拠で、収穫された当日に食べるのが一番おいしい。100gにつき13キロカロリー・コレステロールなし、水分含有量94%とビタミン・ミネラルなどの宝庫であるためダイエットにも最適である。利尿作用にも効果があり、肉体の疲労感を和らげ集中力を高める働きもあるため、、季節の変わり目に表れる倦怠感を吹き飛ばすのにも抜群の効力がある。  

様々な食材と相性のよい白アスパラガスは、スープや前菜そして主菜と自由自在に利用できるが、溶かしバターと茹でたジャガイモを添えてハムと一緒にというのが、簡単でしかも何度口にしても飽きない典型的な調理法である。そして白ワインと共に食卓を囲むと、ドイツの食通をもうならせる至福の一品となる。  

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by foodwatcher | 2009-04-24 23:54 | 生活情報袋