先日新聞に載っていた面白い記事を紹介します。

「世界で一番高価なソーセージ」と、オリジナルブラートヴルストソーセージを自慢するのは
ヘッセン州でお肉やを経営する食肉マイスターデユーク・ルードヴィッヒさん。

日本では神戸牛を用いたソーセージやハンバークは改めて紹介するまでもない一品だが、
海外で神戸牛と聞くと超一流品で高価なことからその話題性も大きいです。

部位により異なりますが、1キロ300から500ユーロするといわれる神戸牛は、
一般庶民の口に入ることがめったにないエキゾチックな食材です。
神戸牛という名前を知らないドイツ人もたくさんいるのでしょう。

さて、ルードヴィッヒさんの話しに戻りましょう。

通常ブラートヴルストは仔牛肉、豚肉、牛肉が主材料ですが、
ルードヴィッヒさんのオリジナルソーセージは神戸牛を100%使って作ったもの。
価格は1本(40グラムほど)で30ユーロから35ユーロといい、
いまドイツで大きな話題を集めてます。

40グラムというと、小ぶりのニュルンベルクソーセージ1本を想像していただければいいでしょうか。

神戸牛を使ってソーセージを作って欲しいというミッションは、ある高級レストランからの依頼だったそうです。

「何度も断りました。業界仲間や家族にそんなの作れるはずがない、まずいに決まっている」などといわれて、尻ごみしていたそうだ。

それでも熱心な依頼に根負けして依頼を受けることにした。

6キロの神戸牛とチーフチェフのレシピーがルードヴィッヒさんの元に届いた。
そのうち3キロをチーフシェフのレシピーを用いて、
残りの3キロを自身のレシピーでソーセージを作ってみたそうです。

「完成品をロンドンのレストランシェフに送る前に、私と妻が試食したところ、とってもまずかった!
結局、ルードヴィッヒさんのオリジナルレシピーで作ったソーセージに軍配が上がりました」と、
ルードヴィッヒさんは笑いながら語りました。

その後、レストランからのゴーサインがでて、世界一高いソーセージの出来上がりです。
通常ブラートヴルストは仔牛肉、豚肉、牛肉が主材料だが、ルードヴィッヒさんのオリジナルソーセージは神戸牛を100%使って作ったもの。
こうして、私のレシピーを用いた神戸牛ソーセージが出来上がったのです。

ソーセージに使う香料は秘密ですが、塩、コショウ、そして依頼主から届いた甘藷糖
(サトウキビの茎部部を搾った汁から作った砂糖)が主だそう。

ただし普通のソーセージと違う点は、極力香料を少なくしたこと。
それにより、神戸牛の旨みを充分引き出し、その味を堪能してもらいたいからという事です。

そして、一般ソーセージはケチャップや洋からしと共に食しますが、
この神戸牛ソーセージは、キッチンシェフの考案したソースと共に食するそうです。

依頼主の高級レストランはチェーン店を持ち、現在神戸牛ソーセージはロンドン、ニューヨーク、
そしてラスベガスで食することができるようです。

完成した神戸牛ソーセージは冷凍にして搬送しているとのこと。

「普通は新鮮なうちにグリルやフライパンで焼いて食するのがベスト。
だが、神戸牛ソーセージは、距離的な問題もあり冷凍にしているのです。
冷凍であっても、味には全く影響なく、美味しいです」と、ルードヴィッヒさん。

「ドイツデソーセージといえば、ファーストフード的なイメージ。

カレーヴルスト(焼きソーセージにケチャップとカレー粉をまぶしたシンプルなソーセージ)、
地方色豊かなテューリンガーソーセージ、フランクフルター、ニュルンベルガー、
午前中に食するミュンヘンの白ソーセージなど立ち食い屋台やレストラン、ビアホールと
大衆が口に出来る一品です。

神戸牛ソーセージは、神戸牛を使ったメニューの前菜として提供されているとのことです。

例えばロンドンのレストランでは、神戸牛メニューは1000ポンドと聞いています。(10月13日現在1ポンド184円、18万4千円)


ルードヴィッヒさんの経営する店頭での販売はしていない。

「受託商品だからです。神戸牛はロンドンから搬送されてきたものを加工してソーセージを作ります。
そのため、店頭販売やオンラインで顧客に提供出来ないのです」

「他のソーセージと異なり、大量生産品でもありません。仮に店で提供したとしても、
高価なため売れ残りも出てしまうに違いありませんし、そうなったらせっかくの神戸牛が勿体ない。
高級レストランから発注があると、神戸牛が送られてきます。その後、ソーセージをつくり始めます」
という、ルードヴィッヒさんです。
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# by foodwatcher | 2015-10-14 19:52 | 食の話

ドイツの自動車業界が大変なことになっています。
一昨日の爆弾ニュースにドイツ人もびっくりしている。

それは9月20日に、米国の排ガス規制検査で不正を行っていたことを
フォルクスワーゲン社が認めたからだ。

同社の2009年から2015年に生産されたディーゼル車の
検査で、不正を働いたと米環境保護庁が指摘した。

このニュースを聞いて、きっとドイツ自動車業界に
多大な影響を及ぼすと思った。

案の定、昨日のVW優先株は20%のマイナス。
それだけでなく、BMWやベンツ株もとばっちりを受け、株価は下降している。

なぜ、VWのような大手企業がこんな不正を堂々と行っていたのか不思議。

VWのCEOマルティン・ウィンターコルンCEOは辞任をしないと言い張っている。
後任者はポルシェのあの方らしいという噂も立っているようだ。

ドイツ人の多くは米国責任者と共にヴィンターコルン氏も辞任すべきという声が多い。

VWのニュースがあった日、早速スイス・バーゼル在の義姉から電話があり、
話題はこのニュースで持ちきり。

こんな時、ふと思う。ニュースを見て親族ですぐ電話しあい、議論するとは
いかにもドイツ人らしいと。 そうだ、彼女はすでにスイス人なのですが・・・・

昔はそんな議論をすることさえもできない語学力でおろおろしたものだ。
今も、ドイツ語は決してバーフェクトではないが、それでも話し合うということは
やはり自分の意見を持っていないと続かない。

義姉も我が家もVWの株を有しているわけではないのに、
久しぶりに電話で熱くなってしまった。
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# by foodwatcher | 2015-09-23 18:32 | 生活情報袋

小学館プレシャスにてドイツ取材をしました。
ハイデルベルク在・ドイツ自然保護連盟NABUの
バーデン・ヴュルテンブルク州事務局アドバイザーとして
活躍するサンドラさんを紹介しました。

インタビューは夏の暑い日で屋外の撮影は大変でした。
サンドラさんはじめ、カメラマンの方に感謝です。

現在、サンドラさんはNABUの経験を通して都市開発計画企業で仕事をされています。
もちろんNABUハイデルベルクでも活動は継続中です。

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10月号から表紙モデルが変わったとのこと。
記事掲載雑誌は、オンラインとは違った楽しみがあります。
郵送していただいた見本誌の重みがグッと手に伝わります。
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# by foodwatcher | 2015-09-23 18:13 | 仕事