カテゴリ:ドイツの世界遺産( 3 )

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© medienfabrik trier

ドイツ最古の街トリーアは、西ローマ帝国の首都として栄えた2千年以上の歴史を誇る古都。

この街の円形劇場と皇帝浴場で古代ローマ時代の闘技と庶民の生活を忠実に再現した祭典「ブロート・ウント・シュピーレ」が9月に開催される。

祭典のハイライトは、円形劇場で開催されるレスリング、剣闘技、本物のグラディエーター の闘いだろう。当時を再現した闘技の数々は、さながら映画「グラディエーター」を彷彿させるようで、見物客の歓声があちこちからあがる熱のこもった演技だ。

アンフィテアトルとも呼ばれる円形劇場は、古代ローマにおいて剣闘士や猛獣の闘いの見世物が行われた施設で、中央の空間を観客席が取り囲む楕円形の構造を持つ。トリーアのこの劇場は、現存する古代ローマ時代の円形劇場の中でもその保存状態の良さや規模の大きさから十指に入る歴史的建築物といわれており、専門家からも注目を浴びている。

皇帝浴場では、兵士の野営キャンプ、手工芸品市場、食堂や酒場そ して古代劇、古代音楽、ダンスが行われる舞台があり、ローマ時代の日常生活を垣間見ることができる。

ローマ時代の建造物が数多く存在するトリーアは、今回の2会場と併せて9ヶ所もユネスコ世界遺産を有する歴史の宝庫だ。旧市街の散策や、モーゼル川流域のリースリングワインも是非お試しあれ。

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日本通運欧州版ペリカン8月号寄稿
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我が家から近く、日曜日の散歩や展覧会にと頻繁に通う街シュパイヤー。

日本のメディアではあまり報道されていないようだが、ここにある大聖堂は世界文化遺産に登録されている。

私のお気に入りの街のひとつ。

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ドイツ南西部ラインランド・プファルツ州のライン川沿いにある街シュパイヤー。
ここに1981年、ユネスコ世界文化遺産に登録され、神聖ローマ帝国諸帝の墓所を有することで名高い、
世界最大ロマネスク様式のシュパイヤー大聖堂、別名カイザードーム(皇帝の大聖堂)がある。

市外の中心地マキシミリアン通りを西から東に向かって歩いていくと、まず目を引くのが大聖堂屋根上の八角形の鐘堂と、東西に聳え立つ4本の塔である。

そして聖堂前の広場には、1560リットルも入る石の大鉢がある。かって新しい司教がやってくると、幸福を祈ってこの大鉢に極上ワインを注ぎ、市民に振舞ったそうだ。

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また、犯罪者は、この鉢を境界線として治外法権の聖堂側へ逃げ込めば、罪から逃れることができたという。

正面門から道内に入り主祭壇方向に進むと、長さが133メールとに及ぶ巨大な列柱式バジリカ(長方形ホール)が印象的である。

中廊にあるかまぼこ型の天井は、大聖堂を着工させた皇帝コンラード二世の孫のハインリッヒ四世(1056~1106)によるもので、11世紀のドイツ建築史上では画期的なつくりである。

さらに側廊東側地下にある世界で一番美しいといわれるクリプタ(地下聖堂)は、四人の皇帝、三人の皇后、四人の国王、そして五人の司教が埋葬されており、季節を問わず観光客が絶えない。


日本通運欧州版ペリカンクラブ寄稿
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本日は少し時間ができたので、がんばって更新しています。

ドイツに長く住んでおり、仕事で国内の世界遺産については執筆していますが、
これまでブログにて紹介はしてきませんでした。

これを機会に、これから自分でも訪問しながら、世界遺産を紹介していきたいと思います。

先日、公開になりました世界遺産は、ドイツとポーランドを結ぶ両国共有の場所です。

首都ベルリンより南東ほぼ100キロにある小さな街バード・ムスカウにある「ムスカウ庭園」。

ここは、ヘルマン・フォン・ピュックラー・ムスカウ侯爵が着手した英国様式の庭園で、園内のナイセ川にかかった橋がドイツとポーランド2国を結ぶ両国共有の世界遺産として知る人ぞ知る絶景の場所。

文筆家、冒険家、画家、庭園芸術家と多彩な才能を持った同侯爵は、18世紀から英国で流行し始めた風景式庭園に憧れてムスカウ地方の雄大な湿地帯を楽園に築きたいと夢見ていた。

1815年、自身の領主城のまわりに庭園を造り始め、30年かけて完成させた芸術作品がここ。庭園の広さはドイツ側とポーランド側あわせて約830ヘクタール。なんと英国ハイドパークの3倍以上の大きさだ。

第二次世界大戦で破壊された園内の城や橋も修復され、調和の取れた芸術庭園が見事に蘇った。ピュックラ―の哲学の道を散歩するのもよし、乗馬、カヌー、 魚釣りを楽しむのもよし、湿地帯の泥炭を利用した 泥風呂浴場の体験や橋を渡り隣国を探訪したりと夏の楽しみ方は無限だ。



日本通運欧州版ペリカン7月号寄稿・抜粋
画像・ツーリストセンター・ムスカウ公園提供
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