植物人間となった母親を解放したかった息子の犯行
先日、公開となりました記事
ママごめん、楽にしてあげる「植物人間となった母親を解放したかった」息子の犯行
は、信じられないほど多くの方に読んでいただきました。
有難うございました。
やはり介護のテーマは、明日はわが身と云うことでしょうか、
大変多くの方の関心を集めたようです。
この記事で参考にした本の筆者は母親を殺したJさんの服役中
何度も彼に面会に行き、その時の話しをまとめたものが、この本なのです。
Jさんは母親の安楽死を望んでいましたが、
例えば、隣国スイスでは、やはり元気なうちに自分の手で医療指示証明書を
作成しなければ、安楽死の手続きは出来ません。
また、ここが重要な点ですが、
命を絶つために服用する薬は、患者が自分の手でコップをもって
飲みこむ・・・これが出来なければ、安楽死を受け付けてくれません。
つまり、自分の手で自分の命を絶つということです。
そのため、Jさんは母親とスイスへ一緒に出向くことを
諦めたのです。
実は、筆者Rosenberg さんも母親の介護をして
大変な苦労をした方です。
その時の様子を執筆したのがこちらの本です。
ママ、一体何時になったら死んでくれるの?
というショッキングなタイトルで、発売当時(2013年)、早速買いました。
そして、「連合」という雑誌の中で介護特集をした際に、この本のさわりを
紹介してドイツの介護事情について寄稿しました。
ドイツも日本についで少子高齢化が進んでおり、老齢社会の訪れも遠くありません。
介護は誰もが直面するといってもいいほどの難題です。
今、ドイツに住んでいて出来るのは、元気なうちに医療指示書を作成しておくことでしょうか。
周りの人と、自分のために。
by foodwatcher
| 2016-08-08 04:00
| 仕事