文豪ゲーテもこれには悩まされた!

今年1月中旬に執筆した記事、公開されていること気がつきませんでした。
文豪ゲーテが、困っていたこととは・・・・。
ろうそくにまつわる面白い背景がわかりました。

キャンドルの保存は冷蔵庫で!-ドイツ          

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アルコール専用冷蔵庫では、いつもろうそくを冷やしています
   

ドイツは、10月最後の日曜日から3月最後の日曜日まで冬時間です。
この時期になると、日中は朝8時過ぎから夕方4時ごろまでしか明るくないこともあり、
家庭やレストラン、カフェなどでキャンドルを利用することが多くなります。

暗い時を過ごす時間が長く続く、そんな陰気な雰囲気の中でキャンドルの暖かい炎は、
人々の気持ちをホットさせてくれます。テーブルを囲んで眺めるキャンドルのほのかな明かりは、
心をほのぼのとともしてくれるようで、気持ちが落ち着いてくるから不思議です。

さて、このキャンドルですが、冷蔵庫で冷やしてから利用するのがドイツ式。
その理由は、冷蔵庫で冷やすことでキャンドルが長持ちするからです。
急ぎの時は、冷凍庫で2時間ほどキャンドルを冷やしてから使うと効果があるようです。

キャンドルを用いることには、もちろん環境にも効果をもたらします。
ドイツ人は、室内照明を日本のように明るくしません。
スポットライトやキャンドルなどで雰囲気を楽しみます。

ドイツ人がキャンドルを好み、日常生活に定着した常備品として愛用している
背景を探ると、ゲルマン民族にさかのぼります。

ドイツ人の祖先ゲルマン民族は、暗い森で生活していました。
当時は、常に敵や獣に襲われる危険から逃れるためにも、生活の中の明かりは
松明の小さな炎でした。

小さな炎を見つめながら暖をとり、暗くて長い夜を過ごすことが常だったのです。
これらゲルマン民族の生活習慣が色濃く引き継がれ、今でもドイツでは暖炉を設置したり
テーブルにキャンドルを飾ったりして、快適な生活を楽しむようになったのです。

キャンドルのはじまり

キャンドルの発明は、今から5千年前にさかのぼるといわれています。
当時のキャンドルは、わら、麻、アシなどを利用して作ったそうです。

歴史専門家によれば、BC164年ごろにユダヤ教の祭典でキャンドルが使われたり、
紀元後は、ローマ帝国皇帝コンスタンティヌス1世(AD272~337)が
イースター復活祭の礼拝でキャンドルをつかったという記録も残っているそうです。

日本でははぜの実から抽出したろうを使ったキャンドル、インドではシナモン油を使った
キャンドルがはじまりと報告されています。

西洋でキャンドルが知られるようになったのは、前出コンスタンティヌス1世の
登場した頃からのようです。それまで使用されていたかがり火は、
油煙や焼けた後のいやなにおいが強かったのが難点でした。

一方、キャンドルは、閉め切った暗い場所・部屋でも利用できるという大きな長所から、
その利用が広まっていったそうです。

特に、当時のキリスト教徒にとって、キャンドルは大変重宝な照明でした。
暗くて湿気の多いローマの教会の地下埋葬所(墳墓・カタコンベ)で過ごすことの
多かった彼らにとって、キャンドルは、手間を省く生活改善の大きな一歩となったようです。

ローマ帝国において、キリスト教は、国教として認められてなかった。そのため、
信者たちは、地下埋蔵所などで密会、そんな時、キャンドルは、松明に比べて
非常に役に立ったようです。そして、コンスタンティヌス1世が皇帝についてから、
キリスト教は国教として認められました。

19世紀に品質向上のキャンドルが登場  

しかし、当時、高価なワックス製のキャンドルを利用できたのはごくわずかの
富裕層だけでした。一般庶民は、獣脂あるいは燃え残りのキャンドルワックスを
再利用するしかなかったようです。

なかでも牛の腎臓脂や羊脂から作られたキャンドルは、異臭が強く、
今のアロマキャンドルとは大違いで耐え難いものだったそうです。

松明よりずっと便利とはいえ、キャンドルには、さらなる難点がありました。
当時の灯心は、紐を使っていたためでしょうか、5分から10分ごとに
芯を短くせねばならなかったのです。

この不便さについては、ドイツの文豪ゲーテも
「灯心を切る面倒な作業を何とか改善できないものか」
と頭を痛めていたそうです。

机上で仕事をする時間が長かったゲーテの悩みは、よく理解できます。

そして、このゲーテの嘆きが解決したのは19世紀初頭のことでした。
主としてステアリンとパラフィンからつくられたキャンドルが開発され
使われるようになったからです。

約55度で融解するステアリンは、ヤシ油の脂肪を使ったもので環境にも優しく、
蜂蜜ワックスや石油から産出されたパラフィンより硬いとのことです。
ステアリンは、その当時、とても高価で入手が難しかったため、
安価で手軽に入手できるパラフィンをミックスしてキャンドルを作ったそうです。

現在、ドイツで販売されているキャンドルは、パラフィンワックスを用いたもの、
はぜの木の果実から抽出したはぜろう(海外ではジャパンワックスと
呼ばれています)をワックスとミックスしたもの、蜜蝋100%を用いたものなど
数え切れないほどの種類があります。

ちなみに、ジャパンワックスは、アイライナーや口紅などの自然化粧品にも使われており、
ドイツの自然愛好家に大きな支持を得ています。
 
参考までに。
ドイツ人は、室内照明を日本のように明るくしません。これには、こんな説もあります。
ドイツ人の瞳は、ブルーや薄緑など淡色が多く、そのため黒い瞳の日本人よりも
明かり・光に対して敏感とのことで、こちらでは、日本の明るすぎる様な照明はしないようです。


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by foodwatcher | 2012-04-01 18:01 | 仕事