ドイツのマイスター・職業訓練校


かなり話はさかのぼってしまいますが、今年3月にTV番組でシュトットガルトの職業訓練校を訪問したときのことです。

この学校には、製菓マイスターや歯科技工士、美容師マイスターなどを目指して3000人にも及ぶ学生たちが日々自分の目標に向かって学んでいます。

こちらは歯科技工士のコース
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撮影直後に東日本大震災が発生したこともあり、この番組は、予定より遅れて6月に放映されましたが、番組の主人公となった日本人女性とは、その後連絡が取れないままです。

製菓部門で勉学していた彼女は、7月のマイスター国家試験に合格したのかどうか気になっているこの頃です。ドイツの街はもうクリスマスムード一杯で、クリスマス定番のクッキーや自分で焼くクッキーのための食材が所狭しとスーパーなどに出回っています。それで、彼女のことを思い出したのです。

学生さんたちの試作品です
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この国家試験は、筆記と実技があり、なんと実技は3日間に渡り決められた課題作品をクリアせねばなりません。

さてこの製菓部門では、普段足を踏み入れることの出来ない授業を参観させていただきました。

ドイツのクリスマスシーズンには欠かせないバームクーヘンの作り方もここではじめて見ることができました。

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このマイスターコースでは、国家試験に合格するために、お菓子を作るだけでなく、経済学や教育学、法律などの一般教養も学びます。マイスター試験に受かると、ドイツでは自分のお店を構えることが出来ます。その時に、ケーキを作るだけではなく、ゲゼレ(職人)さんの雇用やお店の色々な経費などの管理もせねばなりません。。そんな時に、この一般教養が必要となってくるからです。

ちなみに、お店を持ちたいが自分がマイスター資格を持っていないという場合、マイスターを雇って店を開くという方法もあります。でも、マイスター資格を持っている人たちの多くは、自分のお店を持ちたいというのが目標です。

お菓子の試作品は、授業終了後にみんなで持ち寄り、先生と共に一つ一つの出来具合の意見交換をします。そして、どのような工夫をしたらいいのか先生のアドバイスもありました。

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そのあと、試食をする機会がありました。
素敵な形や色とりどリのプチケーキは、見ているだけでもうっとりで食べるのがもったいないくらいでした。

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学生といっても、皆さんゲゼレ〈職人〉としてケーキ屋さんなどで実際に仕事の経験を重ねていらっしゃる方ばかりなので、ケーキつくりの腕もかなりのものでした。

マイスターの卵たちの作る作品は圧巻でした。
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by foodwatcher | 2011-11-08 23:29 | 仕事