ドイツ薬事戦争は停戦となったか・・・

ドイツ国内薬局は、薬剤師資格所有者のみが経営するべし。薬剤師のいないチェーン店経営は認めない!

ドイツの個人経営薬局の存続を脅かすドック・モリス薬局チェーン店の国内拡張に歯止めがかかった。

ドイツ薬局連盟・ザールランド州支部は、ドック・モリス社に対し、「薬局チェーン店は不法行為」の訴訟を昨年欧州連合司法裁判所に申し立てた。本件についての最終判決が昨日下されたのだ。

「1960年に制定されたドイツ薬局法に基づき、薬局は今までどおり薬剤師の資格を有したものが経営する。薬剤師経営者は、従来と同じく3支店(本店と支店で計4店)の経営を認める」と最終判決が下された。

薬事戦争の始まりは、ドック・モリスの薬局経営参入だ。同社は、2003年よりドイツ国内で医療品通販を開始し、大きな成功を収め、個人経営薬局を脅かした。

さらに、2006年にはドイツで薬局営業許可を取得した。2007年1月にザールランド州でドック・モリス薬局第1号店を開局、今後薬局チェーン店500件を展開していく意気込みだ。

これに待ったをかけたのは、ザールランド州薬局連盟。薬局の使命は、「患者に専門的な助言をし、健康回復の手助けをする」事で、利益のみを追求することは違法だというわけだ。これを受けて2008年12月、欧州連合司法裁判所・検察当局検事総長は、「薬剤師資格所有者以外の薬局経営禁止令」を発した。

今回の最終判決によって、ドック・モリス側や親会社セルシオ(07年4月ドック・モリス社90%株を買収)がどう出るか、目が離せない。

ドイツ薬事戦争の経緯はこちらでどうぞ。

ヨーロッパ最大医薬品ネット通販会社ドック・モリスが引き起こしたドイツ国内薬事戦争 

規制緩和で小が大に飲み込まれる薬局の危機---ドイツ薬事戦争パート2

その後の経過は 「 class A Field」保険薬局のためのマーケティング情報誌spring(3月)に寄稿しました。

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FAZ5月19日の記事です
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by foodwatcher | 2009-05-21 00:07 | 仕事